著者からのメッセージ
まことさんの珍言録を作るに至ったいきさつは、葬祭ディレクターとして長年お葬式に携わってきた経験から、いわゆる仏教でほとんどの方が葬儀を執り行うのだけれども、葬儀に関わる戒名の意味、お経とは、お花はどちらの方に手向けるのか、ご焼香の意味ややり方など、ほとんどの方が理解されていないと感じたのがきっかけでした。
この本を通じて少しでも皆さんにその意味が伝わればと思い、書くことにしました。この三冊を読んでいただくとかなりのことがわかるのではないかと思います。
葬儀社という仕事柄、長年死と向き合って生きてきました。死という現実は様々なことを教えてくれます。
子どもの頃から几帳面だった私は、葬儀と関わり、ご遺族と接しながら思った言葉をメモにして残してきました。それらを読み返すうちに生き方や人生の意味、また、死をどう捉えたらいいのか、葬儀や供養の意味は何なのかなど、今を生きる我々にとって参考になるのではと思うようになりました。
この本で紹介する言葉が、皆さんの心に安らぎを与え、生きる勇気や希望に火を点ずる灯りとなることが私の歓びであり、願いであります。
葬祭ディレクター:珍田 眞
死とは残された人への最後の授業
お釈迦様の教えは、今に生きる人たちが、生老病死という四苦のしばりから離れて、幸せに生きるために説かれたものです。
ですから何より大事なのは、今に生きている人が幸せになるということです。
そんな思いの中で浮かんできた言葉を、第一章でまとめてみました。
生きていると、いろんな問題に遭遇します。
特に若いときは、いったん暗闇に入ってしまうと、いつまでもそれが続くような錯覚に陥ります。そんな場合はどうすればいいのでしょうか。大事なのはその問題から逃げないことだと思います。逃げない限り道は必ず開けるのです。
そんな時、人から戴く一言で自分が救われる場合があります。生き方の後押しになるような言葉を選んでみました。
一般的に死は、生の対極にあって、できればやってきて欲しくない。死を嫌なものとして捉え、忌避している人が多いのではないでしょうか。しかし死を、そのレベルで捉えてはいけません。
なぜなら死は絶対に避けることができないからです。人は100%死ぬ。そこに真理があるのです。
この現実をしっかりと認識することで、今をどう生きるかを真剣に考えるようになるからです。
誰にでもやってくる死を避けて通るのではなく、生きるための新たな気づきになることを願って已みません。
眞さんの言葉は、「奇跡のりんご」で知った自然栽培の偉大な力と同じく、私たちに真に生きる力を与えてくれます。また、死の受け止め方に新発見があり、何より読んでいて面白い。
「奇跡のりんご」木村 秋則
葬儀屋さんは、一人一人の人生最後を扱う、とても貴重な立場にあるといえます。その思う心を身に着けた葬儀屋さんに巡り合う時、亡き人も、遺族も幸せです。そんな情と見識に溢れる珍田さんが描く人生模様を是非ご覧になって下さい。
更生保護法人あすなろ理事長 宗徳寺住職 黒瀧信行
目次
- まえがき
- 第一章 人間、いつ燃えますか
- 第二章 生き方の後押し1
- 第三章 生き方の後押し2
- 第四章 死を生きる力にする
- 第五章 蓮は泥の中で花を咲かす
- 第六章 死者を弔う真の意味
- 第七章 仏教をもっと身近に
- 第八章 葬儀社の窓から
- あとがき
人生、幸せへの道 死を思い、生を見つめる
私達は生きていると、いろんな困難や壁にぶつかったりするものです。それが大きな問題であればある以上、悩みや苦しみは大きくなっていきます。
そんな時には「なんで自分は生まれてきたのだろうか」と考えたりするわけですが、それは人の心の奥底に「幸せになりたい」という願いがあるからだと私は思っています。
お釈迦さまは、それが出発点になって悟りをひらかれました。
仏教というと、すぐに葬式を思い出す人もいるでしょうが、お釈迦さまの教えの根本は、「今、生きている人達が、より良い人生を、より幸せな人生を送る」ためのものです。
ところが、死者のための教えという考えから、一般の人も、お坊さん自体も、抜け出ることなく今日まできているのが実情です。
それに関して、葬儀社経営と操作ディレクターとしての体験から、なんとかこれを打破したいと強く思ってきたことがあります。
それは「お釈迦さまの教えの原点に戻る」ということです。
-今を真剣に生きることです。どう生きるかの具体策は、その人のおかれた立場で決めていくことになりますが、その出発点になるのが「死を思い 生を見つめる」ことなのです。そしてそれが、結果として「人生 幸せの道に繋がる」ということになります。
仏教知識が広く網羅されており、しかも仏教の本髄を決して離れず、それらが誰にでも理解出来るように平易な言葉で述べられている。読む者は、仏の説くこの世の真理・真実を知覚し、仏教が教える人間にとっての真の幸福、理想的人生の行じ方を自ずから会得して行くのである。
宗徳寺住職 黒瀧信行
目次
- まえがき
- 第一章 より良く、より幸せに生きる
- 第二章 死を考えると人生に深みが増す
- 第三章 葬儀、仏壇、お墓、遺骨等を考える
- 第四章 戒名(法名)、お寺さん、喪服等について
- 第五章 人に生まれて「アリガタシ」(有り難し)
- 第六章 言葉を生きる力にする
- 第七章 生きる智慧として生かす
- あとがき
- 珍田眞さんのこと 宗徳寺住職 黒瀬信行
人の死亡率100% でも 心配しなさんな
新型コロナウイルスが、今まで良しとしてきたことを「それでいいのか」と、あり方を問うています。
死についても仏教の教えについても、その本質を知れば、今まで常識化していた葬儀や法事、お墓や仏壇等々についても、新しいやり方というより、むしろ本来の姿に戻ることができます。
その糸口となるのが「人の死」です。
「死」には、誰もが学ぶべき大切な意味があります。なぜなら。避けることができないという現実があるからです。
生と死は紙一重。
死と向き合うことで、人として意味が見えてきます。
紙一重とは、生と死は分けることができない関係にあるということです。
「蓮華の五徳」その二に、一茎一花の言葉があります。
一本の茎に一つの花しか咲かない蓮華、私の代わりは私以外にないということを説明しています。
「一つ一つの言葉に一冊の本の価値がある」
短い言葉の中に「宇宙の理」があり
読者の心に安らぎを与え、命を振り動かしてくれる
これは私が日々修練する合氣道に相通じます
技の体得でより良く生きることを学べるからです
青森県合氣道連盟 会長・師範 ATV青森テレビ社友会幹事長 田邊孝美
目次
- まえがき
- 第一章 生きているうちに命を燃やす
- 第二章 正しく知ると心の安定が得られる
- 第三章 悪いことをするな善きことをしなさい
- 第四章 幸せへと続く道は今ここにあり
- 第五章 葬送儀礼の意味を正しく知ろう
- 第六章 分かち合うほど人は幸せになる
- 第七章 これからの葬送儀礼を考える
- あとがき
珍田社長と終楽社長との対談
- なぜ葬儀社をM&Aで売却されましたか?
- 葬送文化というか葬送界より大きな世界に気付かれたように見受けられますが…
集約された姿が、人生時計24
- 今後の展開? 原点回帰か!?⇒「青森県」地域終活支援隊全県対応へ
珍田 眞(ちんだ まこと) 自己紹介
昭和19年青森県生まれ
元珍田ホールディングス代表(珍田グループ30社を統括)
青森ブロードバンド・コミュニケーションズ代表(現在、他3社)
労働省認定FD(フューネラル・ディレクター)1級
労働省FD技能審査官(10~12)
シニアライフプラン・インストラクター(SLI)
社団法人全冠協外務員登録(000385)
Funeral文化研究員、全国氏子青年協議会理事
青森県氏子青年協議会顧問、霊園斎場指定管理者(5年)
平成元年~3年まで「お葬式一言メモ」という番組(青森)に出演
葬祭新時代(テレビ番組出演、令和2年5月~)
一般社団法人「終活」理事長、青森ペンクラブ会員 他
グーグル検索で「珍田眞」と検索してみました
- 第1位:珍田眞|プロフィール - HMV&BOOKS online
- 第2位:葬祭ディレクターまことさんの珍言録③ 人の死亡率100 ...
- 第3位:珍田眞 | Facebook
- 第4位:死とは残された人への最後の授業 (葬祭ディレクター まこと ...
- 第5位:新番組「葬祭ディレクターまことさんの提言!葬祭新時代!」
グーグル検索で「葬祭ディレクター」と検索してみました
- 第1位:厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査
- 第2位:葬祭ディレクターとは?仕事内容や収入、資格の取り方について
- 第3位:【公式】葬祭ディレクター | 全葬連 | 葬儀 葬式 法事 事前相談
- 第4位:一級葬祭ディレクターとは - ごじょクル
- 第5位:葬祭ディレクターとは | はじめてのお葬式ガイド - いい葬儀
グーグル検索で「死生観」と検索してみました
- 第1位:死生観とは|向き合う意味や人生の最期を後悔なく迎えるため ...
- 第2位:死生観とは?自分らしい最期を迎えるために考えておきたい3 ...
- 第3位:死生観 - Wikipedia
- 第4位:死生観とは - コトバンク
- 第5位:死生観 - 哲学・思想: 本 - Amazon.co.jp
グーグル検索で「仏教の原点」と検索してみました
- 第1位:仏教の原点にして到達点。人類を導く〈ブッダ〉を学ぶ5冊
- 第2位:仏教の原点とは何か : 釈尊の「真宗」(第二三回光 華講座)
- 第3位:仏教の原点 (1974年) | 水野 弘元 |本 | 通販 | Amazon
- 第4位:仏教的ものの見方 仏教の原点を探る - HMV&BOOKS online
- 第5位:『仏教信仰の原点』(山折 哲雄):講談社学術文庫
好評につき第2弾!著者である珍田眞氏による詳しい解説
葬祭ディレクター「まことさんの珍言録」の作者である珍田眞が動画で下記の内容について語ります。
仏教という宗教の目的は、宗派とは関係なしに全部一つです。「仏」になることです。いつ仏になるかによって三つに分かれます。
○即身成仏 ○往生成仏 ○歴却成仏
菩薩はあの仏像ではなく、あなた自身に内在しているのです。自らが菩薩ですから、その功徳たるや自由自在です。
お経について
お経は亡くなった方に、読み聞かせるものではありません。遺族、参列者が葬儀や法要の場で仏の教えに出合っていく。それがお経をあげる意味です。